コロナウィルス感染者が日々増え続けています。
若い健康な人は感染しても無症状であったり風邪に似た症状しか出ないようですが、高齢者や持病を持った人が感染してしまった場合、10%以上の高い致死率があると言われています。
高齢者の方や、持病を持った方が注意しなければならないのは当然として、では小さな子供・乳幼児がコロナウィルスにかかるとどうなってしまうのでしょうか?
日本小児科学会のHPにQ&Aが記載されていましたので、簡単にまとめてみました!
気になる方は是非、日本小児科学会さんのHPも確認してみてください!
子供にはどんな症状が出る?
現時点では情報が少なく分からない点が多いですが、次の傾向があります。
多い症状:発熱・乾いた咳・倦怠感
一部発症:嘔吐・腹痛・下痢
ほとんどない:鼻水
症状としては肺炎に似た症状が多く、胸部X線検査やCT検査でも肺炎の症状が認められる場合が多いようですが、ほとんどが1,2週間で回復しています。
子供の症状は重症化する?
現段階では、大人が呼吸不全など重症化した事例はありますが、小児患者が重症化したという報告はほとんどありません。とは言っても、100%大丈夫とは言えませんので注意が必要です。
別種のコロナウィルスである「MERS」や「SARS」のケースでも小児患者の多くは軽症でしたが、一部重症患者もいたようです。
小児喘息など合併症を患っている子供は?
合併症を持つ子供は、そうでない子供に比べ重症化するリスクが高くなります。
周囲の人たちが協力して感染させない取り組みが不可欠と言えます。
母乳は飲ませてもいい?
母親が感染している場合は、子供と接触することで感染する可能性があるので控える必要があります。
ただし中国の報告では、感染した女性6名の母乳を調べたところウィルスは見つからなかったようです。
母親の症状が落ち着いていれば、手洗いなどをしっかりと行った上で、搾乳した母乳であれば与えても大丈夫と言えます。
子供にマスクは必要?
マスクをした方がいいのは間違いありませんが、小さい子供の場合は現実的ではない場合もあります。
子供の感染は家族からの感染が主となりますので、家族が感染した場合は1~2メートルの距離をとることとで感染予防につながります。
また、ウィルスに汚染されたおもちゃなどに触れた手で、口や鼻、目などをこすると感染してしまうので手洗いや消毒が必要です。
感染したかもしれないと思ったら・・・
現状では新型コロナウィルスに対する決定的な治療法は確立されていません。
受診することで感染してしまうリスクもあるため、症状が軽症であれば医療機関の診察はお勧めできません。
次のような重篤な症状がある場合は受診を検討しましょう。
- 呼吸数が多い
- 肩で息をする
- 呼吸が苦しい
- 唇や顔の色が悪い
- 肺炎を疑う症状がある
- 原因不明の発熱が続く経口摂取ができない
- ぐったりしている
外出や友達と遊んでもいいの?
子供にとって遊ぶことは心身の発達とって重要です。感染のリスクを下げるために次のことを守れば問題ありません。
屋外における遊び
屋外の遊びであれば感染伝播のリスクは低いと考えられますが、以下の点を確認し注意して下さい。
・風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)があるときは、外出は控える
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする
屋内における遊び
屋内における遊びについては、屋外よりリスクが高くなりますので、以下の点を確認し注意して下さい。
・周囲に明らかな感染者がいない
・遊ぶ場所に高齢者や基礎疾患のある方がいない
・本人や家族に風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)がない
・少人数である
・保護者同士の了解が得られている
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする
これらの内容はより詳細に日本小児科学会さんのHPに記載されていますので、興味のある方は是非ご覧ください!
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